2018年度UCバークレーへの派遣者 体験記 2
2018年度UCバークレーへの派遣者 体験記 2
鳥飼将雅 (法学政治学研究科 博士課程)
1. 派遣期間
2017年8月〜2018年3月

2. バークレーでの研究テーマ
集権化する権威主義体制の中での地方エリートの抵抗: ソ連崩壊後のロシア

3. 応募の理由
研究者としての今後のキャリアを考えると、アカデミックな英語の運用能力を早い段階で底上げすることが不可欠であると修士課程の段階から考えていた。また、博士課程の段階から積極的に政治学研究が盛んであるアメリカの研究者との関係を築き、比較政治学、およびポストソ連諸国政治研究に携わる外国研究者のコミュニティへの橋頭堡を築く必要があるとも考えていた。カリフォルニア大学バークレー校には、多くの優秀な研究者が所属している。また、社研との協定を通じて、客員研究員として滞在する際のサポートを受けることができる。また、バークレーの土地柄として、アジア人が多くリベラルな風土であり、生活に溶け込むことが容易である。これらの要件を加味して、応募を決定した。

4. バークレーでの研究と成果
基本的には、ゼミ形式の講義への参加、毎週開催される各種発表への参加、私的な院生コミュニティへの参加を通じて、比較政治学の知識を増やすこと、そしてそれを研究に反映することを心がけた。前年のロシア留学中に行ったフィールドワークをもとにした研究を進め、その研究に対して比較政治学の見地から多くの建設的な批判を受けたことは、博士論文を含めた自身の研究の発展に役立った。特に役だったのは、Leonard Arriola先生のゼミである。毎週発表者が自身の研究構想や内容を発表し、彼自身や彼が指導する学生から多くの薫陶を受けた。このことによって、新たな研究の指針を得ることができた。バークレーの先生や学生は非常にオープンなので、積極的に中に入っていくことをお勧めする。

5. バークレーでの生活
最初は特に住居面で苦労した。契約は基本的に現地で行うので、前もって日本で契約することはできなかった。最初の10日間はAirbnbで予約した部屋に泊まり、部屋探しに明け暮れた(より詳しい情報が必要であれば、直接筆者にお尋ねください)。ネット掲示板を通じて、バークレーの卒業生である人に一部屋を貸していただく契約 (風呂トイレ台所は共用)を結んだ。彼は非常に気さくに話しかけてくれたため、彼と過ごした7ヶ月の生活で、英語のコミュニケーション能力が飛躍的に伸びた上、アメリカの文化に数多く触れることができた。こうしたことに興味があれば、ルームメイトを探すことを強くお勧めしたい。食事に関しては、南米系、韓国系などのファーストフード店や、大学のビュッフェを利用することが多かった。そのほか、週に一度ルームメイトとUberを相乗りして大型スーパーに出かけ、野菜などの食材を格安で手に入れて自炊することも多かった。外食は基本的に高いので、金銭的に余裕がなければBerkeley Bowlというスーパーで食材を調達して自炊すると良い。